イタリアで代表的なリキュール(アマーロ)であるカンパリ。
そのカンパリで珍しい黄色キャップのミニチュアボトルを持っている。私はこれを珍パリと呼称していたが、「なぜ黄色なのか」という疑問を解消するために正体を調べてみることにした。
左側は比較対象となる日本でもよく見るタイプのカンパリ。赤いプラスチックのキャップはこれはこれで珍しい気もするが、今日の本題は右側の珍パリだ。
こうして見比べると、色合いとかではなく明らかにラベルのデザインと記載されている内容が異なっている。また、ショルダーからネックにかけて部分など、瓶の形も違うし、背面にはエンボスが入っている。
ラベル下部の記載内容を翻訳してみる。イタリア語のようだった。
その結果、
elaborado segun formula de Davide Campari - milano S.P.A Milan.
→ ダヴィデカンパーリの公式に従って作られました-ミラノS.P.Aミラノ。
Fabricado y Distribuido la Republica Argentina por
→ アルゼンチン共和国で製造および販売されている
となった。
つまり、カンパリがアルゼンチンでOEM生産されていたことを示している。
さらに調査を続けると、アルゼンチンのWebサイトがヒットした。記事の内容にはラベルにも記載のある「Raggio, Forchieri y Cía」というブエノスアイレスにある会社がカンパリを作っていたとある。
elbarmanclasicoargentino.blogspot.com
・・・というわけで
「カンパリは、かつてアルゼンチンでも作られていた。」
20 へぇ。(古い)
(なぜアルゼンチンでイタリアのお酒であるカンパリが作られることになったのか、といった経緯は歴史的な背景などを含めて、↑のWebサイトに詳しい記載がある。)