トラディシオンの振り返りは第6回目、今回のパロ・コルタドで最後となる。
ふんわりと穏やかだが、薬品・金属を伴ったような匂いもある。それから、酸味の際立つ飲み口。セロリのような苦さを含んだ味わい。空気が入る甘さが出てくる、とても余韻の長いシャープなパロ・コルタド。鼻抜けもよい。
ちなみに、セミナーで聞いたところ、トラディシオンのパロ・コルタドは
・ソブレタブラではフロールが発生している。(=生物学的熟成の状態)
・酒精強化によってフロールを消す。
・パロ・コルタドのクリアデラではフロールは発生していない(=酸化熟成の状態)
とのことだった。
それにしてもトラディシオンのシェリーは美味しい。素晴らしいお酒を造ってくださるアンダルシアのボデガの人たち、今回のオンラインセミナーを開いて下さった日西の関係者の方々に深く感謝します。
これまでのボデガス・トラディシオンの振り返り: